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月別アーカイブ: 2025年3月

もう一度、お風呂に入れた

皆さんこんにちは!

合同会社りひと、更新担当の中西です。

 

 

さて今回は

~もう一度、お風呂に入れた~

ということで、入居者様のうれしいご報告♪

 

昨年の10月、私たちの施設にパーキンソン病を患った一人のご利用者様が入所されました。要介護レベルで、入浴も困難、立ち上がると後方に突進する姿勢反射、そして関節の拘縮も見られ、自立した生活は難しい状況でした。

しかし、そこからの歩みは、私たち介護職員にとっても心を打つものでした。


一歩ずつ、そして一ヶ月後には「自立歩行」

リハビリスタッフと連携し、上肢・下肢の機能回復を目的としたリハビリを毎日少しずつ積み重ねていきました。最初はほんの少し足を動かすだけでも苦労されていたご利用者様が、少しずつ表情を明るくし、意欲的になっていったのです。

そして、たった1か月で、ご自身の力で歩けるようにまで回復されました。私たち職員も驚きと感動を隠せませんでした。


「お風呂に入れたのが一番うれしい」

その方が自立歩行できるようになった日、最初に希望されたのは「お風呂に入りたい」でした。

職員の介助のもと、数か月ぶりにご自身の足で湯船に入られた瞬間——ご利用者様の目に涙が浮かびました。

「こんなに気持ち良かったなんて。お風呂に入れたのが、一番うれしい」

その一言に、私たち職員も胸が熱くなりました。介護という仕事が、生活の一瞬一瞬を取り戻す手助けであり、人生の喜びを支えるものであることを、改めて実感した瞬間でした。


家族も、職員も、みんなで喜ぶ介護の力

ご家族もその変化に大変喜ばれ、わざわざ手紙で感謝の言葉をいただきました。日々の小さな進歩を見守り、支え続ける介護職の努力は決して目立つものではありません。でも、こうした「できるようになった」という瞬間に立ち会えた時、その喜びは何にも代えがたい宝物になります。

そしてそれは、私たち職員自身のモチベーションにもつながっていくのです。


介護は「人の生きる力」を引き出す仕事

介護は、単なる日常生活の手助けではありません。誰かの「もう一度〇〇したい」という願いを叶えるために、一緒に歩む力です。

そのために必要なのは、時間、技術、そして「その人を思う心」。今回の経験は、私たちに改めてその大切さを教えてくれました。

これからも、私たちは一人ひとりの「できた!」の瞬間を、共に喜び合える介護を続けていきます。


ご覧いただきありがとうございました。
心を込めた介護が、人生の質を大きく変えることがある。そんな日々の積み重ねを、これからも記録し続けていきたいと思います。

 

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第3回訪問看護雑学講座

皆さんこんにちは!

合同会社りひと、更新担当の中西です。

 

 

さて今回は

~自身で気づく重要性~

ということで、訪問看護における患者様自身の異変の気づきの重要性、具体的な異変のサイン、早期発見のポイント、訪問看護師との連携方法 について詳しく解説します♪

 

訪問看護は、病院や施設ではなく自宅で療養する患者様の健康管理や生活支援を行う重要な医療サービス です。看護師やリハビリ専門職が定期的に訪問し、健康状態のチェックや医療処置を行いますが、24時間常にそばにいるわけではありません

そのため、患者様自身やご家族が日々の体調の変化に気づき、適切な対応をすることが非常に重要 になります。小さな異変を見逃さずに早期に対処できるかどうかが、病状の悪化を防ぎ、安心して在宅療養を続けるカギ となります。


1. なぜ患者様自身の異変の気づきが重要なのか?

訪問看護の利用者は、慢性疾患を抱える方、がんや難病で療養中の方、高齢者、障がいを持つ方などさまざま ですが、共通しているのは「病院ではなく自宅で過ごす時間が圧倒的に長い」ということです。

訪問看護師が来るのは限られた時間のみ
➡ 週に1~数回の訪問であり、異変があっても看護師がすぐに気づくことは難しい

病状の急変はいつ起こるか分からない
急な体調の変化に早く気づけば、病状の悪化を未然に防ぐことができる

早期発見が入院や緊急対応を防ぐ
➡ 早めの対応で適切な処置を行えば、重症化を防ぎ、在宅での生活を続けやすくなる

このように、訪問看護のサポートを受けながらも、患者様自身が日々の健康状態に意識を向けることが、より良い療養生活につながる のです。


2. どんな異変に気づくべきか?具体的なサインを知ろう

では、患者様自身がどのような異変に気をつけるべきなのか、具体的な症状をチェック項目として整理 してみましょう。

① 身体的な異変

  • 発熱・寒気(感染症や炎症の兆候)
  • 息苦しさ・呼吸が浅い(肺炎・心不全の可能性)
  • 動悸・胸の痛み(心臓疾患のサイン)
  • めまい・ふらつき(低血圧や脳の異常)
  • 手足のむくみ(腎機能や心臓への負担)
  • 食欲不振・体重の急激な変化(栄養状態や疾患の影響)

② 意識・認知の変化

  • ぼんやりする・会話の受け答えが遅くなる(脳梗塞や脱水の可能性)
  • 夜中に突然大声を出す・興奮する(認知症の進行やせん妄の疑い)
  • 薬の飲み忘れや間違いが増える(記憶力の低下)

③ 排泄の変化

  • 尿の回数が極端に増えたor減った(腎臓・前立腺の異常)
  • 便秘や下痢が続く(腸のトラブル、脱水の可能性)
  • 尿の色が濃い・赤い・白く濁る(感染症や血尿)

④ 傷や皮膚の異変

  • 床ずれ(褥瘡)ができている(寝たきりの方は特に注意)
  • 傷の治りが遅い(糖尿病などの影響)
  • 皮膚が黄色っぽい・紫色のあざができやすい(肝臓疾患や血液の問題)

このような異変に気づいたら、すぐに記録をとる・訪問看護師に相談する・必要なら医療機関を受診する ことが大切です。


3. 早期発見のためにできること

では、日々の生活の中でどのように異変に気づけばよいのでしょうか?

① 毎日の体調を記録する習慣をつける

「昨日と比べて違和感があるか?」を意識するために、簡単な健康チェックシートを活用するのがおすすめ です。

体温・血圧・体重を測定(異常がないか確認)
食事・排泄の記録(食欲や便の変化をチェック)
睡眠時間や気分の変化をメモする(睡眠不足や気分の変動を確認)


② 訪問看護師との連携を強化する

訪問看護師に、「最近体調がどうか?」「気になることはあるか?」を積極的に伝える ことが大切です。

訪問時に「最近こんな変化があった」と報告する
日常で気づいたことをメモしておき、看護師に伝える
薬の飲み忘れや副作用について相談する


③ 家族や周囲の人と情報共有する

一人で気づくのが難しい場合、家族やヘルパー、介護スタッフと情報を共有する ことで、異変に気づきやすくなります。

家族と「今日はこんなことがあった」と話す
「最近表情が暗い」「歩き方が違う」と気づいたら周囲に報告
訪問看護師と家族が連携し、体調管理をサポート


4. まとめ:自分自身の異変に気づくことが、健康を守る第一歩!

訪問看護を受けながら安全に在宅療養を続けるためには、患者様自身が日々の体調の変化に敏感になることが重要 です。

小さな異変(発熱・息苦しさ・食欲低下など)を見逃さない
毎日の健康チェックを習慣化する
訪問看護師や家族と連携し、早期対応を心がける

体調の変化を早く察知することで、病状の悪化を防ぎ、安心して自宅での療養を続けることが可能 になります。ぜひ、日々の健康チェックを意識しながら、安全で快適な生活を送ってください!

 

 

 

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